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中国・上海の認知症ケアーー「日中認知症ケア交流プロジェクト」

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  • 2017年4月16日
  • 読了時間: 5分

327日~30日の34日で、トヨタ財団国際助成「日中認知症ケア」の一イベントとして日本から32名の視察交流団の上海訪問を企画・運営・実施致しました。  

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これまでなかった濃厚かつハードルの高い内容の視察ツアーのプログラムとなりました。見学・意見交換: ・二か所の地域密着の小規模・多機能施設: ・二か所の民間経営の施設(全部半年で入居100%に達している) ・上海唯一の認知症ケア専門の公立施設  

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表敬訪問・会談・意見交換: 上海市政府各機関結成の出席(上海市民政局、上海市財政局、上海市発展改革委員会、上海市人力資源社会保障局、上海衛生局・計画生育委員会)

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公開セミナーの開催: 地元名門大学「華東師範大学」内で日本認知症ケアについて多方面且つ広範囲から発信、200名超える参加者。  

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      以下、主な概要です。 1994年にできた上海市内の大型団地(6400世帯、2万人が生活)の中でできた居宅、デイ、訪問介護センターなどの機能を備える施設や旧フランス租界の中の一棟の洋館をまるごと利用し、旧フランス租界の中の一棟の洋館をまるごと利用し、周辺高齢者用の総合養老サービスセンターなど、いずれも世相を反映し、住み慣れた地域から離れたくないニーズに応じてできた、これまでなかったタイプの小規模施設は、今後も増やしていく、再来年まで100か所を目標。 視察団の皆さんはとても興味津々で、新鮮な感じで見学に臨んでいました。 中国では、もっとも成功し、全国で3000ベッドを有します。開業半年後すべて100%の入居率を達し、離職率わずか2%に留まり、評判の民間介護施設事業グループ「紅日」の市内2か所の見学はさらに盛り上がり、施設内は整理整頓で温かい環境や、入居者の様子、スタッフのモチベーションの高さに視察団の皆さんは驚きを隠さなかった。経営者との意見交換で、その成功の秘訣を探りました。

そして、異例と言っていいほど、上海市民政局を含む、上海市財政局(社会保障処)、上海市発展改革委員会、上海市人力資源・社会保障局、上海市衛生・計画生育委員会など、福祉担当局長をはじめ、各局からのメンバーで、三時間にわたり、「上海版介護保険」含め、上海市最新の介護事情をプレゼンと、日本側との会談が行われました。上海市としての特別対応です。担当局長が終始最後まで参加されたことは異例であり、私としては嬉しかったです。

上海滞在

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日目に、今回訪問の最後のハイライトで、名門大学「華東師範大学」大講堂にての日本認知症ケア公開シンポジウムでは

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席の会場が埋め尽くされました。冒頭に私が日本の最近の政策・取り組み・課題を紹介したあと、日本の

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名の専門家が講演されました。そのあとの質疑応答の時間では熱い議論が交わされました。上海のメジャー大手新聞社「文匯報」や、高齢者専門誌「上海老人報」の記者も取材に来場されました。シンポジウムが終わってからも、地元の関係者からおびただしい反響があり、対応に追われました。 「これまで同類のシンポジウムは大体経営はどう儲かるのか、モデルは何がいいのか抽象的なものばっかりで、こんな身近な家族や当事者の話は初めてです」、「これまで聞いたことない内容ばかりでした、わかりやすかったです!」「今までもっていた認知症のイメージが覆されました、大変勉強になりました!」などの声が続々、認知症ケアへの関心が非常に高いことが示されました。

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今、振り返ってみますと、 ・上海だからこそ、認知症ケアに関しての理念や介護保険の仕組みなどについての議論ができました。このような交流は理解と知識などを要するので、中国の国内においてここまで理解してもらい議論できるのはおそらく上海と北京ぐらいでしょう。 ・中国では高齢者人口率が一番高い上海市ならではの最新福祉の現状や取り組みを一部でありながらも垣間見ることができたかと思います。今回のツアー参加者の皆様からいろいろな満足した声をいただきましたが、国の体制、社会制度や生活習慣が異なる中で他国のことを理解するのは難しいと思います。だからこそ、交流には意味があるのではないでしょうか。お互いに知り、尊重し合い、ともに補うことが大事だと考えます。 ・今回の参加者の皆様が施設を見学した後、「気づき点」は非常にレベルの高いもので上海側に必ず伝えるべきだと考えます。 ・今回の上海訪問は成功し、大きな成果を収めたのは事前の入念な準備とシンポジウムで講演された日本の専門家と重ねた、講演の中身についての選定によるものです。コーディネーターの力量はここから試されたと思います。私としても大変勉強になりました。 最後に、ここで、改めてこのプロジェクトができたきっかけとなるトヨタ財団の助成金事業に採択していただいたこと、そしてご尽力いただいた専門家チームの皆さん、また上海の市政府訪問や、シンボジウム会場設営などご協力してくださった上海の関係者の皆さん、厚く感謝を申し上げます。本当にありがとうございました。

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  今回の上海訪問の日本国内の報告会は、

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日(金)

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19:00

、参議院議員会館で開催の予定です。詳細は、本ホームページのご案内をご覧になってください。

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日中両国で急速に進む高齢化。双方の国が抱える社会問題を、民間の力によって乗り越えていく。そのための活力を支えていきたいと考えています。

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​日中福祉プランニング 代表 王 青

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